原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

孤独者ロネリネスの見聞

孤独者ロネリネスの見聞 我らが孤独者ロネリネスは、名前の通り孤独である。 彼は人並みに孤独に苦しみ、人並みに絶望し、人並みに腐った。 ある心地の良い晴れ空の日、彼は正装―おなじみの小綺麗なスーツ―でもって往来に出た。気晴らしの散歩というか、彼が…

無題。

「『課題のせいで好きな勉強をやる時間がねえ!』って言いながら、そのくせ課題終わったらゲームやったりすること、あるじゃないですか」 「へえ、そうなんですか」 「あれにイチャモンつけてくる人に対する返しとして、『貴方は水も飲まずに砂漠を横断する…

頑張るしかない。救いは、無い。

頑張るしかないじゃないか。 他者なんて関係ない、あいつらはみんなで集まって、和気藹々と頑張っているが、それができないぼくは独りで頑張るしかないじゃないか。 みんな間違っているような眼でこっちを見てくるけど、頑張るしかないじゃないか。 みんな頑…

死に至る病

死に至る病。キェルケゴール著/斎藤信治訳岩波書店 教化と覚醒を目的とする一つのキリスト教的=心理的論述、アンティ=クリマックス著セーレン=キェルケゴール編。コペンハーゲン 1849年 主よ!無益なる事物に対しては我等の眼を霞ましめ、汝の凡ゆる真理…

人種差別だー男女差別だーって。 よく叫んでられますね。 そんな大きい問題に飛びつかなくても、差別なんて万人が息をするように、いや、息以前の認識の段階から、平然とやっていることだろうに。 お前は醜い人を見てなんの感情も抱かないのか? お前は不潔…

美しき者どもの殺害。

醜い人間への救済は、もはや「手を差し伸べる」と言った真綿のような遊戯では誤魔化すことができない。 それは、「美しき者ども」の否定、具体的には殺害、蹂躙、身の焼ける苦痛や苦悩の強制によってしか、達しえない。 何をしても醜い以上、自分を映す全て…

記録(1)―円筒。

見渡す限りが濁った黒で、それでも混じり気のない黒で構成される、心なしかぬめぬめとした海の、便宜上ど真ん中。 そこに一本の白い円筒が刺さっていた。遠目に見る分には細長い円筒であるが、接近したならば星間ロケットほどの質量を感じられるであろう。円…

世間が言うところの「彼女たち」と、「私」の違いは何か。 一つの決定的な差として、 「彼女たち」は 尊重されるべき、 守られるべき、 大切にされるべき、 大事にされるべき、 包まれるべき、 優しくされるべき、 どこかふわふわとしたもので、 デリケート…

成し遂げるということ

あることを成し遂げ、報われないとする。 それについて、あらゆる感傷を抱くことが許されるのは、自分自身のみである。 それについて、自虐できるのは、自嘲できるのは、文字通り自分のみである。 あることを成し遂げるとは、そういう特権を手にすることであ…

日記。

先日、俗に言う整髪料とやらを買ったんですよ。 なんとなく、というか生理的に今の髪型が醜くて醜くて嫌ですからね。 床屋に行ったところで、また床屋の鏡に踊らされて、帰った後に泣くだけですからね。 一事が万事ダサいですからね。 まあ、なんだ。とりあ…

ポエム

ノートやSNSに自作の陶酔に満ちた気恥ずかしいポエムを書くことは、なんだかいかにも「青春」という感じでいいなあと思うのです。 私は愚かにも(俗に「青春」と形容される期間に)そういった「青春」を送ることができなかったので、そろそろ純ポエジーな文…

さわやか道祖神

さわやか道祖神 ありきたりな語りだしで非常に申し訳なく思うのだが、とはいえありきたりである以上それは多々あるケースということだし、深層心理の仰々しい学説を持ち出すまでもなく、それは平凡極まりない、いわゆる「日常」の最も妥当な描写なのかもしれ…

メモ。

「昨晩、いわゆる『人間失格』を読んだのだがね」 「ほう。なかなかに印象深いやつじゃないか。どうだった」 「いや、なんというかね、あんなものを見せられて、だからどうしろと、そんな感じがしたよね」

人付きあいが苦手であることをあたかも病理であるように語る人間がいるが、それこそ自らが属する「社会」が標榜する「多様性・個性の尊重」の否定という(自らが属する多数派の基準の押し付けと、少数派あるいは自己以外を病理と断じて排する)自己撞着であ…

僻み。

少なくとも個人主義者にとって、他人の幸せを祝うことは決して義務ではあり得ないし、むしろ相対的に自分の幸せが貶められているにも関わらずそういうことを要求されるのはもはや狂気の沙汰である。 他人の幸せを自分の幸せのように祝える人は、少なくともそ…

嫌悪・違和感・醜さ

私は北大が、そして札幌が嫌いである。 もちろんそれはーというかあらゆる事物はー全て「お前のせい」に還元されるのだが、しかし「嫌い」という所感自体はその所在に関わらず、一個の存在として否定することはできぬものである。 ともかくとして。 私は札幌…

お遊戯

全く読むことができない. 内容が頭に入ってこない. 私はいつになったら哲学ができるのだろうか. 理解することは,他人に語れるようになること. 私は語れない. 内容の無いそれらしいことを,知ったかぶりで嘯くことしかできない. 私はいつになったら哲…

どうでもいいけど、仮面浪人ってチートっぽいですよね。 同回生でありながら技能や知識、経験は段違いだし、そもそも要領がいいし。 仮面浪人できるだけの財力というか、実家が太いのも羨ましいですしね。 (金銭的に厳しい中苦労して仮面浪人やってる人もい…

醜人。

醜い人間はそれだけで罪なのだ。 常に自己を責め立てる義務と、常に他者から侮蔑と嘲笑を受ける罰と、一切の安息を許されない罰を受けねばならない罪人なのだ。 「死は救済」? 黙れ。 あらゆる希望や誤魔化し文句、安息や向上を求める輝かしい努力。 それら…

メモ

学問の檻のうちにある思想は、如何様にも解剖できる。徹底的に暴かれ死体と化した上で、一般に膾炙する。 しかし檻を抜け出て運動と化した思想は、もはや手に負えない猛獣であり、人々はまず恐怖でもってそれらを駆逐せんとする。 無学ゆえ断言はできないが…

雑記

人情として、なんとなく哲学者には達観していて欲しいと思ってしまうのだけど、というか、哲学者というものはいざ伝記を紐解けば、達観しているというか、別の次元でぶっとんでいて、「はえー」となるわけだけれど、実際同時代に生きた人からすればそんなこ…

「社会に感謝せよ」

「社会に生かされているのだから感謝しなさい」という言説は,内心の自由として認められはせよ,決して強制にはなりえない. そもそも「人が生きていける」というのは,社会が社会であるための必要条件である. 逆に言えば,「生かされる人が存在しているお…

人を恋愛に駆り立てるものは何だ。 動物的な、いわゆる「本能」か、 あるいは心委ねる安息を求める衝動か、 あるいは「それが普通であり当然だから」という、劣等感に対する恐怖か。 第一の場合は肉体的恋愛であり、 第二の場合は精神的恋愛であり、 第三の…

メモ

私の全ての認識はあらゆるものを闘争の相の下に見ることに基づく。 いずれこの根幹にも懐疑を向けねばならない。 悪意は悪があるからこそ成立する。 ならば、悪そのものに悪意はないのではないか。

将来私がどこに住うのか、現時点では皆目見当もつかないが、少なくとも、少なくともルーツがあの素晴らしき弘前にあるというのは、救いである。

妄言。

集団の努力を感動的に、美談的に、健全的に、否定が許されないほど正当なふうに絶賛する人間は、個人的な努力に対しては白痴の如くである。 むしろ、その「神聖な」集団的努力のために個人的努力を愚弄し潰しにかかる狂人である。

私にとっての社会

ある人が嘆く。 「私は人生経験が貧しい」 「人生経験が豊富な人が羨ましい。不公平じゃないか」 ある人の知り合いは、ある人に交際経験があることを知って、嘆く。 「なんだなんだ。私は人を好きになったことすらないのに、貴方はそれでいて経験が貧しいな…

壇上に立ち夥しい数の人間を前にして、それでもなおたじろぐことなく、一切の迷いもなく、堂々胸を張って、「そうである」と断言できるもの。 それだけが、真に血肉となった知識である。

現代社会は徹底的な人間の苦悩の上に成り立っている。 「考え方を変えろ」は人格否定に他ならない。 自己を否定し、自己を欺き、徹底的に苦悩しなければ社会では生きてゆけない。 このような社会は屑であり、本来的に貢献する義務も義理も価値もない。 集団…

私的童貞観。

童貞というのは一つの精神的枷である。 この枷に囚われた人間は、自身の劣等と醜く膨れた膿的な腫れ物に対するような自己嫌悪、現状憎悪、羨望、自己欺瞞(※)に囚われ、溌剌な精神的自由から最も離れた不潔な見世物小屋に放り込まれている。 これは一種の幻…