原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

小旅行

そこらの大学生よりもよほど規則正しい生活を営んでいるカラスは、朝が早いものである。故に私は「カラスが鳴いたら朝」としているのであるが、そうこうしているうちに今日もカラスが鳴いた。徹夜である。コーヒーを入れて誤魔化しているので(科学的根拠は…

雑文「ありふれた話」

ありふれた話 ある田舎町に幼い兄弟が暮らしていた。弟は活発な気質であり、よく近くの森に遊びに出ては親兄弟をハラハラさせていた。兄は物静かな気質で、弟とは対照的にずっと本ばかり読んでいた。晴れた休日などは、木陰で読書する兄と近くの茂みで遊ぶ弟…

総理生の精神状態の一例。(劣カイエ)

以下に並べるのは2019後期からの筆者の精神状態の記述である。 私はこの罵詈雑言を、孤独な総理生の精神の一例として提出する。 大多数の方々にとってこれは幼稚の極みであろう。 新入生の御方々が同様の精神状態に追い込まれることを切に願う。 ——総論(202…

不幸の分析において、人は他者から解放される。 不幸自体は徹頭徹尾当人に属し、いかなる比較も不当である。

古い物件 土淵川沿いをにこにこ(※)しながらゆくと、弘高下駅の左手に古びた物件が見えてくる。その物件は蔦に覆われており、往来に面した入り口に「whiskey」とあることから酒場の類であることが見て取れる。日中は死んだように静かであるが、日が落ちると…