原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

醜人。

醜い人間はそれだけで罪なのだ。

常に自己を責め立てる義務と、常に他者から侮蔑と嘲笑を受ける罰と、一切の安息を許されない罰を受けねばならない罪人なのだ。

「死は救済」?

黙れ。

あらゆる希望や誤魔化し文句、安息や向上を求める輝かしい努力。

それらは全て「美しい人々」のものだ。

醜人には全てが許されない。

社会に在るという、永劫の責め苦すら生温い大罪を犯したのだから。