原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

妄言。

集団の努力を感動的に、美談的に、健全的に、否定が許されないほど正当なふうに絶賛する人間は、個人的な努力に対しては白痴の如くである。

むしろ、その「神聖な」集団的努力のために個人的努力を愚弄し潰しにかかる狂人である。