原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

少なくとも私に於いて、毎朝、服飾を整え、鏡に向かい、何度も見返して安心しようとする虚しい行為はあくまで「少しでもマシにしよう」という絶望に満ちた苦行でしか無い。