原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

己が認識する私の声と、他人が認識する私の声は全く異なり、後者は決定的に醜い。

この恐ろしい断絶は、決して認識するべきではない。