原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

自室にて。

「今宵も精神のコペルニクス的転回がやってきました。そこまでです」

 

「あーあ。また最奥には至ることができなかった」

 

ポワーン。