原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

経験的事実、あるいは未だ反例が発見されていない自然法則について、その普遍性、絶対性は何に根拠を有するのだろう。

または、人間が次の瞬間突然に消え失せると言った一見荒唐無稽な説は、如何様に否定されるだろう。

反証不可能なものは絵空事であり、それ以外を普遍的真理とみなすのは現在の人間の態度だが、その枠組み自体に普遍性や絶対性が宿る訳ではあるまい。