原田のゴミタメ。

私が語ることは、すべて接頭に「私にとって」が与えられねばならない。我儘で、自分勝手で、醜く幼い私の誇大妄想。私的な論理の飛躍は決して万人に敷衍されてはならないが、万人が私の妄想を否定したとき、もはや私には生きる必要がないと思われる。せつに、そう思うのである。

2020-03-16から1日間の記事一覧

雑文「ありふれた話」

ありふれた話 ある田舎町に幼い兄弟が暮らしていた。弟は活発な気質であり、よく近くの森に遊びに出ては親兄弟をハラハラさせていた。兄は物静かな気質で、弟とは対照的にずっと本ばかり読んでいた。晴れた休日などは、木陰で読書する兄と近くの茂みで遊ぶ弟…